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彼には実は婚約者が。しかも親の目の前で・・・

今から25~26年くらい前の、私がまだ社会人1年生なりたての頃のことです。

女子高校を卒業し、県外ではなく地元の中小企業に就職した私は、そこで初めて世間の荒波に触れることとなりました。

事務に配属となった私は、持ち前の明るさで社会人1年生らしく元気に振る舞っておりましたが、それが同じ事務の先輩のカンにさわったらしく、次第に辛く当たられることが増えていきました。

別に何した訳でもないのに、シカトされることが増え、周りの事務の先輩達も右に倣えというような感じで、次第に私は孤立していきました。

そんな中、男性社員の人達は特に何する訳でもなく普通に接してくれたのが、その頃の私にとっては唯一の救いでした。

中でもとりわけ、面白おかしく、優しく接してくれる男性社員の方がおりました。

彼は20代後半、30に手が届きそうな年齢で、男っ気のない環境で育ってきた私にとっては、とても新鮮に思われました。

彼はとてもユーモアのセンスがある人だったので、先輩にシカトされて落ち込んでいる私に、いつも笑顔を与えてくれました。

私が彼のことを好きになるのには、そう時間のかかることではありませんでした。

若かった私は、積極的に彼を食事に誘ったりしましたが、釣りが趣味の彼は、休みの度に釣りに出掛け、中々デートにこぎ着けるまでには至りませんでした。

そして、人生初の会社の忘年会の日、私はようやく2次会で、彼と親密に話するチャンスを得たのです。

それからの私達の親密度は、急ピッチであがっていきました。

彼はとてもグルメな人で、デートの度に取引先である、高級なお店によく連れていってくれました。

あまりにも高いので食事代はいつも割り勘、もしくは私がご馳走する時が多く、その時は好きだったので全然不思議に思いませんでしたが、今思えば、何で私が奢る必要があったのだろうかと思うことがあります。

彼は釣りにお金がかかるので、仕方ないのだと自分に言い聞かせていたのだと思います。

こんな状態が1年位続き、毎月の自分の給料はほとんど彼とのデートに消えていきました。

そして20歳になり、結婚願望の強かった私は、彼を親に紹介することにしました。

彼もそうしたいと言ってくれたので、私達は1席設け、お互いの両親を含めた食事会をすることにしました。

しかし、それは予想もしない結果となりました。
彼には実は婚約者がいて、私はお呼びではなかったのです。

その旨を残酷なことにその食事会の席で、親の目の前で知らされることとなりました。

社内恋愛だったので、会社を辞めたい!と私は何度も思いました。

でもその度、「こんな男のせいで辞めるなんて」と歯を食いしばって頑張ってきました。

彼は間も無くして、ストレスの為、円形脱毛症になり、かつらを付け、そして婚約者と式を挙げました。

私はというと、その後、何度か出会いと別れを繰り返し、今の夫と巡り合い、幸せに暮らしています。